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外壁サイディングの塗り替えスパンは?
- 2015/6/4
- 塗装工事・価格等について
サイディングにしても、モルタル外壁にしても何年で塗り替えか?というのは非常に難しいです。極端な話をいうと5年でダメな場合もありますし、20年大丈夫な場合もありますので一概には言えません。何を根拠に塗り替え時期を決めれば良いのかを確認したいと思います。
1. 外壁塗装の寿命の違いに関する理由
サイディングの塗り替えを判断するのに最も基本的な事は既存の塗膜がまだ機能している状態なのかそれとも既に劣化がひどく塗装としての本来の機能である防水性や美観性が失われているのか?という事です。塗装の劣化はその塗膜の本来の性能(耐久性)と、置かれている環境下がどれほど厳しいのか?という事で決まります。
①前回外壁塗装に使用した塗料の樹脂が何なのか?
塗膜の耐久性は使われている塗料の樹脂の種類により基本的に決まります。ですので前回使用された塗料の樹脂はアクリルなのか、ウレタン、シリコン、フッ素の何なのか?という事が大切です。勿論アクリルベースであれば周りの環境がどうであっても、フッ素以上に耐用年数が長くなることはありません。大よその年数はアクリルで5年、ウレタンで5-10年、シリコンで10-15年、フッ素で15年~という形となります。
因みにあまり気づいていない人も多いですがサイディングも製造時に塗装がされており、多くはアクリル塗装かウレタン塗装ですので耐用年数はそう長くはありません。樹脂ベースだけで考えるとサイディングの塗り替えは10年以内には必要となります。塗料の種類については、『外壁塗装に塗る塗料はどんなものがあるの?』をご参照ください。
②周りに家があるかどうか?
一見、塗り替え時期とは何の関係もないように思えますがそうではありません。周りに家が密集しているお家と、周りに家がなくポツンと1軒建っている家とはサイディング外壁の傷み具合が違います。理由は周りに家が多いということは日中のある程度の時間は隣のお家の陰に入る為に、自宅の外壁が太陽に直接さらされる時間が少なくなります。逆に周りにお家が無いと一年365日ずっと太陽にさらされる状態となりますのでより劣化が早くなります。実際、どんなお家でも大抵は北面よりも南面や西面の方が傷みが激しいのは太陽に当る時間が長いからです。
これも②と重なる部分になりますが、外壁が陽に当る時間が長くなるほど劣化速度は速くなりますので軒が長いという事は外壁に紫外線・雨水が当り難くなりますのでサイディングの塗り替えスパンも当然長くなります。特に30cm以下の軒になると雨が降るとかなりの雨水が外壁に当たる為劣化が早くなります。アクリル塗料で軒が無く、周りに家もないようなお宅であれば5年ももたずにチョーキングが起きる可能性がありますし、軒が長くシリコン樹脂塗料で家が密集していれば20年経っても全く問題が無い場合もあります。こればかりは現状を見てみないと何とも言えないのが本音であります。
2. サイディングの塗り替えでの特徴
モルタル外壁であれば上記のみ注意していればよかったですが、サイディングになるとコーキングありますので更に注意が必要です。比較的塗装に比べてコーキングの方が劣化速度が速く7~8年で打ち替えが必要です(コーキングの処理については『コーキングは増し打ちか、打ち替えか?』をご参照ください)。また、新築時のサイディングは耐久性の低い塗料で工場塗装されているケースが多いですので最初の塗り替えはやはり7~8年程度で必要な場合が多いです。また2回目以降についてもやはりコーキングの傷みが塗装に比べて早い可能性が高いですのでいくら外壁塗装に耐久塗料を施工しても塗り替えスパンはやはり10年前後になる可能性が高くなります。
3. まとめ
サイディングの塗り替えについては立地条件によるコーキングの劣化速度という事が言えます。通常で考えると7~8年長くても10年というのが一般的です。コーキングの上から塗装をしてコーキングの劣化を抑えられたり(コーキング部やひびなどの強いアステック塗料については『オーストラリア製塗料アステックペイントとは?』をご参照ください)、もしくはコーキング部分にカバーをして紫外線などが当たりにくくなっている構造であれば劣化が遅くなりますので、塗装の耐久性い伴い耐久年数も長くなります10年~20年。ただ一般的にコーキング部分むき出しが多いですのでその場合は7年を超えてきたら最低でも1年に1度は外壁をチェックすることをおススメします。
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