大阪の外壁塗装の実績多数ございます

塗料には一般塗装と、弾性塗装といったようにその塗料の伸縮性（弾力性）によって呼び方があります。一般的にはモルタル外壁などには弾性塗装、サイディングには一般塗装を施します。その理由はヒビにあります。モルタルにヒビが入るのは構造上仕方がなく入るのが前提として考え、入ったヒビをいかにして表面化させないか？という点で弾性塗装は優れています（長持ち塗料や遮熱塗料などの特殊塗料について）。

 

1.　弾性塗装の仕様

弾性塗装の仕様には大きくわけて３パターンあります。

1-1.　単層弾性（3工程）

うす塗りの下塗り塗料（一般的な下塗り材）を1回と上塗りとして弾性塗料を2回塗る合計３工程となります。上塗りの弾性塗料のみでヒビを抑えるので防水性効果としては低い。

 

1-2.　複層弾性（４～5工程）

うす塗りの下塗り塗料を１回と中塗り弾性塗料を２回及び上塗りを１～２回の合計4～5工程となります。防水性という考えで言えば最もその効果は高いですが、工程が1～2工程増えますので価格が高くなります。戸建の外壁塗装ではあまり多くはありません。

 

1-3.　微弾性フィラー仕上（3工程）

微弾性の下塗り材を1回施工し、一般的な上塗り材もしくは弾性効果の高い上塗り材を2回施工し合計３工程となります。微弾性と高弾性上塗りの組み合わせであればある程度の防水効果もあり且つ工程も3工程となり通常塗装の工程数と変わらない為、価格も複層弾性と比べると抑えられるため戸建てのモルタル外壁塗装では多く利用されています。

 

2.　各メーカーでよく使用される弾性塗料

①ダンシリコンセラ（日本ペイント）

②ＥＣ－２０００Ｆ（アステックペイント）⇒少し変わったオーストラリア製のアステックペイント

③シリコンテックス（関西ペイント）

④セラミクリーン（ＳＫ化研）

⑤ダンディシリコンクリーン（大日本塗料）

⇒塗料メーカーランキングはこちら

 

3.　弾性塗装のメリット・デメリット

3-1.　弾性塗装のメリット

弾性塗装を行う上でのメリットは細かいひびからの水漏れを防ぎ防水効果を高める事ができる事です。一般的な塗装は乾燥して固まると硬くなりますので、仮に下地のモルタルにひび割れが起きると塗膜も当然ながら割れてしまいます。これを弾性塗装で行うと細かいひび＝ヘアークラック（幅0.5ｍｍ程度）であればそのひびの開きに対応して割れを表面化させません。具体的に塗料の伸縮率（塗料の伸び率＝柔らかさ）は一般的な塗料が100％程度であるのに対して弾性塗料は300％～600％程度あり、0.5ｍｍ～1ｍｍ程度のひび割れであれば追随して抑える効果があるものが多いです。

 

3-2.　弾性塗装のデメリット

弾性塗装は要するに一般的な塗料に比べて柔らかく伸びるというのが特徴です。この伸びるというのが場合によってはデメリットとなります。例えば塗装を行う際には必ず高圧水洗浄を行いますがひびなどから水分が入り込みます。しっかりと乾燥時間をとって水分を飛ばせば良いですが、水気が残っている状態で弾性塗装をすると夏場だとその水気が蒸発・膨張し湿気が内部から塗膜を押し上げます。押し上げられた塗膜は伸びるが故に風船の様に膨らんでしまう場合があります。特に内部の湿気を逃がす構造になっていないサイディングの直張り工法の場合は注意が必要です。

また、もう一点のデメリットとしては複層弾性であれば工程が増えますので明らかに高単価となります。また、単層弾性や微弾性＋弾性塗装仕上げにおいても、弾性塗装というのは基本的に一般塗装と比べて２倍以上の塗膜厚となりますので少なくとも２倍以上の塗料が必要という事になり、やはり高単価となります。

 

4.　まとめ

モルタルは基本的にひびが入りますので恐らく殆どのケースで単層弾性もしくは微弾性仕上げで施工されるかと思います。複層弾性は非常に防水性は高いですが、実際戸建の外壁からの雨漏りというのは相当大きなひびが入らない限り起きる物ではありませんので戸建の外壁塗装では防水機能としても価格としても過剰なスペックではないかと思います。水漏れが起きると大規模改修が必要となるビル・マンションなどでは向いていると言えます。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。

 

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