高そうな雰囲気漂うエナメルペイントとは

エナメルペイントと聞くと（個人的には）何か高級感が漂いますが、実はただ一般的に屋根や外壁塗装の時に塗料に色を付けて塗る事をエナメルペイントと言います。これに対して、色がついていない無職透明の塗装をクリアペイントと言います。

1.　エナメルペイントの役割

エナメルペイントがクリアペイントと大きく異なるのは色があるという事です。下地の色を覆い隠す隠ぺい性が高く、新たな色と光沢を建物に与えます。隠ぺい性を出しているのは塗料に含まれる顔料でありその中でも特に隠ぺい性が高いのが白色顔料である二酸化チタンになります。顔料は色を付けるだけとのイメージがありますが防錆力や遮熱性を与えたり、粘度、たれ防止、膜厚増加などを可能にする体質顔料もあります。この様に顔料を基にして美観、保護、もしくは塗料に新たな性能を与える有色不透明な塗料の事をエナメルペイントと言います。

一方で塗料から顔料を取り除いた無色透明の塗料をクリアペイントと言います（詳しくは『クリア塗装とは』をご参照ください）。最近ではサイディング素地の柄を残したまま塗装でコーティングできることからよく使用されています。また、エナメルペイントの上にクリアペイント更に保護効果を高めるようなケースも稀にあります。