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外壁塗装は何年もちますか?というご質問
- 2018/1/30
- 塗装工事・価格等について
外壁塗装をしたら何年もつのか?10年前に塗装をしたけどそろそろ塗り替えが必要か?というご質問はよく受けます。当然ながら塗料によってその年数は違っており、例えばA塗料だったら〇年、B塗料だったら〇年と決まっておりまり塗装業者さんもまず間違いなく塗料ごとの耐久年数は把握しています。だったら話は簡単!なのですがその耐久年数は以下の点により大きく変わりますので耐久年数というのは目安にはなるものの余り当てになるものとも言えないというのが事実なのです。
1. 家の造りによる傷みの違い
そもそも外壁塗装がなぜ傷むのか?ですがこれはとってもシンプルな答えですが紫外線です。熱や雨水、泥やカビなどももちろん原因の一つですが圧倒的に紫外線による痛みが大きいです。ですので塗料の耐久年数は塗料ごとに決まっていると申し上げましたが、事実その耐久年数は=紫外線に何年くらいもつか?という試験を通じて決まっているのです。ごく一般的なシリコン塗料で外壁塗装をした場合はおおよそ10年というものが多いですがこれはつまり10年分の紫外線量を浴びると塗装がそろそろ劣化し始めるというポイント(チョーキングし始める・こすると手に白い粉が付き始める)になっています。
じゃ、一般的なシリコン塗料で外壁塗装をしたら10年もつというのが正しいのでは?と思うかもしれませんが、実は家の造りにより全然違います。10年分の紫外線量を浴びると塗り替え時期に到達しますが10年経っても浴びてなければやはり塗膜は丈夫なままです。その違いが最も顕著に現れるのが軒の長さです。軒とはお家で言うとのこの傘の部分(外壁から屋根が出っ張っている部分)です。この軒が長いと当然外壁は雨も当たり難くなりますし外壁が陽にさらされる事も少なくなりますので浴びる紫外線量は激減します(日陰は日向と比較して紫外線量が半分以下となります)。つまり、最近のお家に多い軒が極めて短い(ほぼ無い)状態のお家と一般的な日本家屋のお家を比べると同じ塗料で外壁塗装をしても1.5倍位の差が生じる場合もあります(実際そのような物件もよく見ます)。ですので10年経ったから塗り替えが必要、逆に10年まだ経ってないから大丈夫とも一概には言えないのです。1年に一度10分で十分ですので現在のご自宅の外壁塗装の状況を確認してみるのが良いでしょう。
2. 外壁塗装業者の施工による耐久年数の違い
外壁塗装が何年もつかという試験をする際には当然ながらその試験体の塗布量(どれだけの塗料を塗るか)なども決まっています。塗装業者は塗料メーカーが試験を通して決めた塗布量を遵守して施工を行う必要があります(でないと基準とする耐久年数が見込めない)。ただ、業者によってはその塗布量を守らないケースがあります(塗料代をケチってしまう)。これを防ぐ一つの方法としてはやはりお見積りがしっかりとしているかを見た方が良いです。今でも時々工事一式〇〇円というとても簡易な見積もり書で、使用する塗料の缶数さえも明記していないケースも見受けられますがそれでは規定通り塗ったのか証拠も残りません。『塗った』と言えばその通りで『規定通り塗った』かどうかはわからないのです。そもそも見積もりが杜撰という事は仕事も杜撰という可能性も高いと言えます。また、現在ではどの塗装業者でも保証書をお付けする事が多いですので必ずもらうようにしましょう。
因みに塗料を規定の半分の量で施工してしまう事も可能は可能です。業者が見ればしっかりと塗れていない(若干下地が透けている)という事はわかりますがおそらく素人の方が見ると殆ど気づかないかと思います。こうなると当然ながら外壁塗装の膜厚(塗った塗料の厚み)は基準塗布量の半分となりますので、本来10年持つ塗料でも7-8年、下手をすると5年位で寿命が来てしまう事もあります。
3. まとめ
現状お家が塗り替え時期に来ているかどうかは外壁塗装を触ってみれば素人の方でも大体わかります(プロの方でも必ずします)。ご存知の方も多いかもしれませんが基本的にチョーキングしているかどうかで塗り替え時期を見ます。外壁を軽く触って結構手に白い粉がつけばそろそろ塗り替え時期と言えます(うっすら程度であればまだ大丈夫と言えます)。是非ご参考にしてみてください。
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