外壁塗装で塗る塗料とはどんな種類があるの?

塗装を考える時に必ず塗料の提案を受けますが、その際に出てくるアクリル塗料、ウレタン塗料・・・しかも一液性・二液性だったり水性・油性。塗料にはどの様な種類やメリットがあってどのように違うのか簡単にご説明させて頂きます。

 

1. 塗料とは

塗料はアクリル・ウレタンなどの樹脂に溶剤(水やシンナー)・顔料・添加剤が混合されて作られております。塗装を行う事で稀釈剤である溶剤(水・シンナー)は揮発して樹脂他が硬化し塗膜を形成していくのが1液性塗料、主剤の塗料にもう一つの塗料を混ぜて塗膜を形成していくのが2液性(反応硬化型)塗料といい、屋根に塗るもの・外壁に塗るもの・樋に塗るもの・軒天に塗るもの・金属に塗るものなど用途によって多くの種類の塗料に分けられます。

 

1-1. 塗料樹脂の種類(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素)

塗料はベースとして使用されている樹脂によりその耐候性=耐用年数が異なります。現在最も耐候性が高い塗料としては、フッ素樹脂塗料(15~20年)⇒シリコン樹脂塗料(10年~15年)⇒ウレタン樹脂塗料(5年~10年)⇒アクリル樹脂塗料(5年)となります(それぞれの耐用年数については『外壁塗装の耐用年数について』をご参照ください)。

同じ樹脂でありながら耐用年数に開きがあるのは各商品により樹脂の質(純度)が異なり耐候性が異なる為です。つまり、見積もり時に同じシリコンとあった場合でも質の良いものも悪いものもあります(価格で倍以上違います)。以下はある塗料メーカーの商品ラインナップの一部ですが、1つの塗料メーカーだけでも複数種類のシリコン塗料があるのがわかります。つまり、施工業者A社が提出したシリコン見積もりとB社が提出したシリコン見積もりを比較する場合は同じ塗料メーカーの同じシリコン塗料で比較するのがベストです。

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1-2. 塗料の耐候性

塗料の耐候性とは耐用年数と言いましたが、具体的には紫外線をうけてチョーキングを引き起こすまでの期間を言います。チョーキングとはチョークの様に白い粉が塗膜の表面に浮き出る事を言います。よく古い家やガードレールに触れた時に服についた経験があると思います。外壁塗膜は紫外線(雨水や二酸化炭素も影響します)を浴びる事で劣化し、樹脂と顔料が分離し顔料部が表面に抜け出てしまいます。その状態をチョーキング現象と言います。塗装の耐用年数については『外壁塗装の耐用年数について』をご参照ください。

 

1-3. 水性塗料と溶剤(油性)塗料

現在お家の塗り替えにおいては殆どが水性塗料となっています。その理由は第一に臭いがあげられます。水性塗料は稀釈(塗料をなじませるもの)が水ですが溶剤塗料は稀釈がシンナーとなりますので特にお家の近隣に迷惑にならない配慮が必要ですので水性塗料を好まれます。また、以前と比べて水性塗料の耐用年数が大幅に改善された事も理由に挙げられます。一方で溶剤塗料は錆に強く、光沢保持率も水性塗料と比べて高いですので工場や倉庫、特に金属屋根には好んで使用されます。臭いについても作業中はシンナー臭が確かにしますが、どんどん揮発していきますので施工後には殆ど臭いは残りません。詳しくは『おススメはどっち?油性塗料と水性塗料の違い』をご参照ください。

 

1-4. 木部の塗装木部塗装

木部においては屋根・外壁・鉄部と異なり『呼吸』をするため、膨張収縮が有り且つ調湿作用により湿気を逃がす働きも有るため、塗膜で木部を覆ってしまうと呼吸できなくなり膨張収縮に耐えれず剥離してしまいますので、一般的には塗膜を形成しない浸透タイプの塗料を使用します。但し、造膜系と比べると耐久性が極端に落ちますのでマメなメンテナンス(塗り重ね)が必要となります。

 

1-5. 付帯部の塗装

付帯部(門扉・樋・雨戸など)についてはウレタンやシリコンの溶剤タイプの樹脂塗料を使用することが多いです。以前は俗にいうペンキ(SOP)を使用しておりましたが耐久性に劣る為、樹脂系塗料を使用することが多くなっております。(ペンキについてペンキと塗料は別物をご覧ください

 

1-6. 一液性塗料と二液性塗料

塗料には一液性と二液性があります。一液性タイプは塗ると混ざっている溶剤が揮発して塗料が硬化し造膜していきます。一方で二液性タイプの場合は反応硬化型と言い、二つの種類の塗料を調合することで化学反応を起こし硬化し始めます。調合比率は塗料ごとに決まっている為、しっかりと計量の必要が有り手間はかかり、この調合比率を間違えると硬化が不十分になってしまったりするのですが、同じ商品で一液性か二液性かというと耐久性や密着性において二液性のものが優れている場合が多いです。ただ、現在は手間もあり一液性が好まれる風潮がありますので塗料メーカーとしても一液性でも十分性能の高い塗料の開発が進められています。

 

2. まとめ

塗料の種類は様々ありますが、お家の塗り替えでは一般的にシリコン樹脂塗料が最も多くなっています。また、特殊系塗料や超耐久性塗料といって最近ではフッ素塗料を超える耐用年数20年以上の無機系塗料というものも出てきております。ただ、上記で申し上げた通り木部や鉄部・付帯部で塗る塗料は異り、コーキングの傷みなどもあります。また、一般的には屋根の方が外壁より痛みが激しいですので外壁だけが20年もっても他はどうするのか疑問が残ります。高いから良いではなく、お家の場合は全体がバランスよく長く持つことが大切です。

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