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カビを抑えたり自動でクリーニング!ペイントの種類
- 2015/5/25
- 塗料(ペンキ)について
塗装というと塗って綺麗にするだけと思われがちですが、今は塗料に多くの機能が備わりもはや塗料は塗るだけにとどまりません。大手メーカーだけでなく中小塗料メーカーも他にない特徴ある塗料が次々と出てきております。建築現場よく使用されるペイントの種類についてご紹介致します。
1. ペイントの種類(建築塗料編)
1-1. 遮熱塗料
遮熱塗料とは熱を効果的に反射させる事で、屋根や外壁に吸収される太陽の熱量を低減して室内への熱侵入量を減らします。これにより室内の温度も夏場で1~3度ほど抑える事ができエアコンの消費量やCO2の削減につながります。価格も一般的な塗料と比べて1.2倍程度となっており多く使用されています。但し、屋根材が厚く熱の侵入がもともと少ない日本瓦などではその効果は限定的ですのでコロニアル屋根や金属屋根に向いています。熱を遮る遮熱に対して熱の伝わりを抑える断熱塗料もあります。詳しくは『遮熱塗料と断熱塗料の違い』をご参照ください。
1-2. 無機塗料
ペイントの種類の中で最も一般的に使用されるのがアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素という合成樹脂塗料ですが、これらは有機物で紫外線に弱く経年劣化速度が速いですが、ガラスや鉱石などの無機物は紫外線で劣化することはありません。そこでこの無機物を塗料化したものが無機塗料と呼ばれるものです。有機塗料で最も耐久性が高いと言われるフッ素塗料の耐久性が約15年~20年と言われておりますが、この無機塗料は20年~30年の耐久性があるというものも出てきています。
無機物であれば日本瓦のように50年・100年持つように思われるかもしれませんが塗料に関しては特に外壁はヒビが入り易いので硬い塗料を塗ると塗装が割れてしまいますので軟性を出すために有機物も混合して要る為、正確には無機ハイブリット(有機と無機のハイブリット)塗料という呼ばれ方をします。
1-3. 防カビ塗料
防カビ塗料は屋根や外壁などでカビが繁殖しているもしくはしやすい個所に使用します。塗料に抗菌剤を添加しており、カビやコケを寄せ付けませんので川や山の近くに建っている家や食品関係で衛生上問題があるような工場などによく使用されます。施工をするときは必ず既存に屋根・外壁についているカビ・コケをしっかりと除去・殺菌した上で施工をする必要があります。これを怠ると折角防カビ塗装をしても下地からカビコケが塗膜を押し上げたり突き破ったりする可能性があります。防カビ塗料は基本的にカビを寄せ付けない働きはありあすが、殺菌・死滅させる働きはない場合が多いですので、下地のカビ除去は必須です。
1-4. 光触媒塗装
光触媒塗装とはセルフクリーニングの機能がある塗料の事です。つまり塗装をするだけで塗料が汚れを分解して長期間にわたり汚れを付きにくくさせる働きがあります。光触媒のすごいところは屋根や外壁の屋外での使用に限らず、室内で施工をしても同じ効果が得られる為、室内を白基調とした内壁などでも利用が可能です。但し、汚れを落とすには屋外であれば雨などで洗い流しますが屋内の場合はふき取りが必要です。他にも似たようなペイントの種類で防汚塗装というものがありますがこれには汚れを分解する働きは無く、汚れを塗膜につきにくくする働きがある塗料の事を指しその効果は光触媒と比べるかなり小さくなります。
1-5. 防錆塗料
金属の屋根や板金部分は経年劣化により錆びが発生し放置していると穴が空いたり腐食します。この錆びの発生を抑制する為に使用されるのが防錆塗料であり一般的には長期の防食性にすぐれたジンクリッチペイント・エポキシ樹脂塗料・タールエポキシ樹脂塗料などが使用されます。これらの種類の防錆塗料もしくは防錆効果のある下塗り塗料を塗り、一般的な上塗り材で仕上げるという工法になります。因みに船舶などでも同じように海水などによる防食から守る為に25万トン級のタンカー(約250m)には約250トンもの塗料を使用し錆びから守ります。
1-6. 弾性塗料
弾性塗料は弾力のある塗料の事で、ゴムのように伸縮の働きがあります。実際にはゴム同様に伸び縮みをするわけではありませんが、一般的な塗料と比べると塗装施工後でも触ると柔らかさがわかります。弾性塗料のメリットはモルタルの外壁などでヒビが入り易いケースに使用すると、多少のヒビにはその塗料の柔らかさが故にヒビの動きについていく事でヒビを表面化させません。これが硬い塗料で塗ってしまうと下地に少しでもヒビが入ると塗膜も割れてヒビが表面化してしまいます。ただ、その柔らかさが故に使用方法を間違えると塗膜が膨れてしまったりすることがありますので注意が必要です。
2. まとめ
これ以外にもペイントの種類はありますし、これからも意外な塗料は出てくるかと思います。一般的な塗料ひとつをとっても、この20年でアクリルからウレタンに代り、現在ではシリコン塗料が主流となっています。新しいから金額が高いというものばかりではなく、遮熱塗料などは比較的新しい機能性塗料ですが価格も下がってきております。折角の塗り替えですから、色々な施工業者から違った提案を受けるのも面白いかと思います。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。
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