実は、塗装に資格は無いのです

意外と思われるかもしれませんが塗装をするのに必須の資格というものがありません。これはつまり明日から自分は塗装職人だと自分に宣言すればそれで『塗装職人』が成立してしまうという事になります。実際、最もメジャーな塗装の資格としては国家資格の一級塗装技能士というもがあり多くの塗装会社の方が取得をされています。が塗装店であれば必ず取らなくてはいけないというものでは無いのが実態です。

塗装に必須の資格が無いという事はつまり誰でもいつでもどんな素人でも塗装店を初める事ができるというのが開業者にはメリットですが塗装をしてもらう側としてはデメリットである事は間違いありません。実際に塗装店を脱サラで始めて塗装も見よう見まねでとりあえず塗られている方さえいます。塗るという事は基本的にローラーを転がすだけなので勿論できるのですが、塗装で大切なのは塗る事よりもむしろ塗る前の下地の処理（ヒビを補修したり、凹凸をモルタルで手直ししたり）をする事が大切でここができていないと施工をに簡単にヒビが入ったり雨漏りになる原因となります。

また、訪問販売業者などの営業店は逆に一級塗装技能士を持っている店ですという事を強調して『良い塗装店』である事をアピールしたりしますが、塗装職人からすると持っていて当たり前の資格なのにというのが正直なところです。しかも、営業店の場合は下請け塗装業者が持っている技能資格を堂々と自社が取得している塗装の資格のように見せている場合もあるため悪質です。

残念ではありますが塗装の資格については一つの目安としてもちろんあったに越したことはありませんが、それをもって良い塗装店かどうかを図るのは難しいと言わざるを得ないのが実状なのです。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめています。

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