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モルタル壁の特徴
- 2016/1/10
- 屋根・外壁(素材種類・色)について
新築ではサイディングの外壁が70%を占めるようになりましたが、日本風建築であればまだまだモルタル壁が多いです。モルタル壁は日本建築によく合い、またタイルを貼り付けたり、コテなどでデザインを変える事で他にないオリジナリティの高い外観を造り出すことができます。塗り替えの割合で考えても全体の半分位はモルタル壁になっています。このモルタル壁は非常にひびが入り易い素材となっていますので単純に塗装をするだけでは塗装後スグにその部分から割れが生じてしまいますので、塗装をする前の下地処理がとても重要な作業工程となります。モルタル壁の塗装についてご紹介します。
1. モルタル壁とは
まずモルタル壁とはセメントに砂を1:3の割合で混ぜたモルタルで仕上げた外壁の種類となります。構造は右の図のように下地の板に防水シートを貼り、その上から金網(ラス網)を打ちつけた後にモルタルをコテで塗っていきます。ラス網はモルタルを塗っていく時に肉厚をつける為と外壁に強度を持たすために打ちつけます。また、防水シートはモルタルにヒビが入り万一そこから雨水の侵入があってもスグに室内に雨漏りさせないように貼っておきます。
モルタルはそのままで仕上げとなる場合もありますが、その場合非常に仕上がりが無機質なものとなり且つモルタルが直接紫外線や雨水に当る事で劣化速度が速まりますので、通常はモルタルを守る為にその上からボンタイルなどの吹き付け塗装を行います(詳しくは『吹き付けタイルって何?』をご参照ください)。
2. モルタル壁の塗り替え
モルタル壁はモルタルを固めて外壁を形成しているので、外壁が気温の寒暖差や大きな車などの振動などで簡単にひびが入ります。サイディングもセメントを固めているので同じ様に思いますが、サイディングはボードを何枚も張り付けて形成されており且つジョイント部分には柔らかいコーキングを打ちつける事で多少の外壁の動きにも追随できる仕組みとなっています。
モルタル壁にひびが入るとよく訪問販売業者などが漏水の心配などを謳って営業に来ますが、上述した通り多少のひびが入ったとしても内部には防水シートがありますのでスグに雨漏りの心配が起きる可能性は低いです。またひびと言ってもヘアークラックと呼ばれる髪の毛程の幅の狭いひびについてはそもそも雨水が入り込むことさえありません。
ただ、この状態をずっと放置しているとひびも徐々に広がり本当に雨漏りにつながる可能性がありますので、塗替えなどの検討が必要となります。この際に気を付けなければいけないので、ひびの処置です。手抜き業者は単純に微弾性フィラーと呼ばれる少し厚みのある下塗り材などでひびを埋めて塗装をしますが、これだと塗装後にもひびが徐々に広がっていくのでまたひび割れが起きる可能性が高くなります。モルタル壁についてはしっかりとひびを処置して塗り替えを行う必要があります。
3. Vカットとコーキングの埋め込み
モルタル壁のヒビについては塗装で隠しても勝手に治癒してくれるわけではありませんので、塗装をする前にちゃんとヒビを補修した状態で塗装をする必要があります。その為にはヒビが再度開かないように隙間にコーキングを詰めてあげる事が必要です。ただ、ヒビの幅は1mm程度と小さいものが多いのでそのままではコーキングを詰め込めないので一度1cm程度にまでVの字にヒビを大きくカットした上でコーキングを詰め込みます。これにより仮に外壁に動きがあったとしてもコーキングの柔軟さによりヒビが再度開く事を防いでくれます。
コーキングを埋め込んだら、周りの外壁と同じような質感とする為にコーキング上にモルタルで肉付けを行い周りと調和させた上で塗装を行います。
4. まとめ
モルタル壁にヒビが入るという事はその材質上避けられないものです。それが故に外壁塗装を行う際には必ずその起きてしまったヒビをしっかりと処置した上で塗装をする事が大切です。これを怠ると折角塗装をしても数年も経てば同じ個所からヒビが発生してしまう可能性も高くなります。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。
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