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ガラスに塗装のご要望
- 2016/2/15
- 塗装工事・価格等について
ごく稀ではありますがガラスに塗装が出来るか?というご質問を頂く場合があります。それも夏場に集中します。ガラスになぜ塗装をするのか?と思われる方もいるかもしれませんがガラスは基本的に熱をガンガン通しますので暑いのです。そこでお家はもちろんの事、工場などの職場でもガラスの近くに居ると非常に暑くクーラーの効き目も良くない為、何か塗料でも塗って軽減したいとの事です。結論からいうとYES、塗装する事は可能です。
1. ガラスに塗装ができる遮熱塗料
遮熱塗料というのは既に非常に一般化しており、屋根や外壁に塗装をする場合は非常によく利用されています。ただ、当然ながら色がついていますのでそれをそのままガラスに塗ってしまうと透明ではなくなり熱だけでなく光も遮ってしまいますので部屋の中が暗くなってしまいます。そこで、最近ではガラスにも透明のまま塗装ができる遮熱塗料というのが使われ始めています。
2. ガラス塗装の遮熱効果
透明の塗料を塗って実際効果があるのか?という心配もあるかと思います。実際、私も使用してみるまでは疑心暗鬼でどうやって透明なのに熱を遮るのか?と思いましたがこればかりは論より証拠で塗ってみるとすぐに体感できます。ガラス塗料を施工した面と未塗装面で部屋の内側から太陽光を受けてみると明らかにその暑さが低減されています。
最近ではエコガラスなどで既に熱を遮る効果のあるガラスがありますが、そうではない全くノーマルのガラスであれば夏場は窓の近くにいると非常にジリジリと暑く感じるものですが、このガラス塗装を施工すると殆ど暑さを感じる事はありません。ただ、ガラスに塗装する塗料の種類も最近では結構多くなってきましたのでその効果は物により差があるのも事実です。また、商品によっては個人的には誇大広告だと思うのですが『塗るだけで部屋の温度が5℃下がる!』などと謳っているものも見受けられますが、基本的に部屋の温度を下げる効果はほぼ無い。というのが実感です。あくまでガラスの傍に居ても暑さを感じないというのがメリットだと思います。
これは考えてみると当然なのですが、ガラスからの熱だけで部屋の中をそこまで暑くするという事はありませんので、それを抑えたからと言っても室内温度が○度下がるというのはよっぽど細かな条件が揃わない限り不可能だと考えます。
3. 遮熱塗料と遮熱フィルム
因みにガラスからの侵入熱を防ぐ為に遮熱塗料を塗る方法がありますが、それ以外にも遮熱フィルムをガラス面に施工する方法もあります。どちらも熱の侵入を防ぎその効果もほぼ同等と見る事ができますが、価格を考えるとややフィルムの方が高いです。これは施工が塗装よりも難しいというのが大きな理由かと考えます。それぞれメリットデメリットがありますが、個人的見解では以下の通りです。
①耐久性能 遮熱塗料
②仕上がりの美観性 遮熱フィルム
③施工の安さ 遮熱塗料
4. 施工方法
ガラスに塗装ができる塗料もいくつか種類がありますので全ての施工方法が同じというわけではありませんが、一般的には以下の通りとなります。
①ふき取り(洗浄)・養生
ガラス面についている汚れや油膜などを綺麗にふき取り、養生テープなどでガラス枠にあるゴムやコーキングに塗料が当らないように保護する。
②下塗り
ガラスに塗装をする場合も屋根・外壁塗装の場合と同じく下塗りを行います。下塗りはガラス面にしっかりと遮熱塗料を密着させる為の基礎塗料となります。
③上塗り(仕上げ)
下塗り後に上塗り塗料を行い遮熱効果を発揮させます。基本的にこの上塗り塗料に熱を遮る為の熱吸収剤というものが含有されており、これにより室内への熱侵入を防ぎます。
5. まとめ
コンビニやファミリーレストランなど店舗ではガラスが占める面積の割合が非常に大きいため熱侵入も大きく、ガラス遮熱塗料を施工されるケースも増えてきております。実際店舗程大きなガラスが多数ある場合はエアコン代の節約などにも寄与する場合がありますので一度検討してみる価値はあるかと思います。
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