はっきり言っておススメしない!ブロック塀の塗装

屋根や外壁塗装の際にブロック塀も塗装をしたいというお話を頂く時があります。塗装ができるかどうかと問われれば勿論できますし、お話を頂くのはとても有りがたいのですが基本的にブロック塀の塗装はお勧めしていません。理由は、屋根や外壁と比べるとリスクがあるという事と、塗る事のメリットが少ないというのが挙げられるからです。

 

1. ブロック塀を塗装するメリット

お家を塗装で綺麗にしたのだからブロック塀も塗装して綺麗にしたい!というのは心情としてわかるのですが、あまりおススメはしておりません。理由はあまりメリットを享受する事ができないからです。そもそも塗装の役割は塗った対象物を綺麗にし、かつ保護をするという物になります。確かにブロック塀も塗装をすれば綺麗にはなりますが、高圧洗浄だけでも相当綺麗になりますのでもし美観だけを考えているのであれば高圧洗浄後の状態を見てから判断しても良いかと思います。

また、ブロック塀についてはそもそも30年程度の耐久性があります。これはセメント瓦やモルタル外壁のと比べると2倍程の耐久性があります。しかも実際は何十年も経ったブロック塀で塗装をしていなくても全く問題なく使用されているものは非常に多く実在しています。特に塗装をするメリットというものがあまり見当たらないというのが現状であり、且つ塗装をする事で逆に弊害を引き起こす可能性もあるのです。

 

2. 注意点

ブロック塀を塗装するときに注意が必要なのですが、それは膨れが起きやすいという性質がある事です。ブロック塀には無数の穴が空いており、かつ地面に直接埋められています。住宅の場合はブロック塀が埋められている地面が土である事も少なくありませんがこの場合は塗装をする際特に注意が必要となります。

というのはブロック塀を塗装で覆ってしまうと塗装をしていない部分は地面に接している下面のみとなります。もし雨が降って土に多量の水が含まれると下面のブロック塀の無数の穴からその水分が大量にブロック塀内部に入ってくることがあります。当然塗装で覆われていますので水が蒸発する事はありません。この様な状態で雨の後に急激に晴れて気温が上昇するとその熱がブロック塀内部の水を水蒸気化させて膨張します。これにより塗膜が膨れるという現象が起こります。

塗装に詳しい職人であれば膨れが起きやすい塗料をブロック塀に使用する事はありませんが、仮に起きにく塗料を使用しても場合によっては膨れが生じる恐れがあるのです。こうなると何のための塗装なのかわかりませんし、ブロック塀の塗装に対して膨れが生じても保証で対応している施工業者というのはほぼ間違いなく無い(塗装の保証期間や内容について)と思いますのでリスクが高く、メリットが少ないと言えます。

 

3. まとめ

別に私はブロック塀の塗装はダメだ!というわけでは決してないのですが、予めこういったリスクがあるという事とそのリスクは屋根や外壁のリスクと比べると高いという事は事前に知っておいて頂く必要があると思います。実際経験でも感じられると思うのですが、ブロック塀で塗装に膨れが生じているお家よりも圧倒的にブロック塀を塗装しない事で塀が倒壊しているお家が少ないです。少なくとも訪販営業などで『ブロック塀も塗装しておかないと中にある鉄筋が錆びてブロックが暴露してしまう』というような言い回しをされる業者はオーバーであると考えますので避けられる方が賢明です。

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