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抜かす業者は論外!これが正しい塗装工程と作業内容
- 2015/6/18
- 塗装工事・価格等について
- 施工方法
いざ塗装をしようと思っても塗装工程ってわかりますでしょうか?施工期間はどれくらい?これがわからない事には施工が正しく行われているかどうかの確認さえできません。しかも業者によっては5日で終わるという業者から2週間かかるという業者までいる場合があります(因みに5日で終わると豪語する業者は嘘っぱちです)。そこで今回は塗装工程の大まかな流れをご説明いたします。
1.塗装工程
まずは塗装工程とそれにかかる必要日数はおおよそ以下の通りとなります。
■足場:1日
■洗浄:1日
■下地の補修(コーキング撤去・充填)等:1日
■中塗り:2日
■上塗り:2日
■点検(手直し):1日
■解体:1日
もちろん、お家の大きさや季節(気温)もしくは屋根のみか外壁と両方かにもよります。ただ、人数をかけれれば日数を短縮できるというものでもありません。理由は、塗装においては最も重要な『乾燥時間』の確保が必要だからです。乾燥時間が不十分のままに次の塗装工程に移ってしまうと、塗料が半乾きの状態ですので密着不良により『剥離』や『膨れ』の原因にもつながります。詳しくは外壁(屋根)塗装時の下塗り・上塗りの仕様と役割をご覧ください。
塗装工程通りに行えばとても5日で終わらない事がわかるかと思います。ウチは腕が良いからとか人を多く投入するからという様な嘘八百を言う業者もいますので注意して下さい。塗料を乾燥させる時間というのは必ず物理的に必要になります、これは人を沢山入れようが腕がよかろうが全く関係ありません。何かの塗装工程を飛ばすか半乾きの塗装で次々工程をこなしていくかのどちらかです。
2. 足場
それではそれぞれの塗装工程において細かく見ていきます。まずは足場ですが、足場は家の外周をぐるりと囲み、塗装がしっかりと行えるように組みます。ごく稀に、見積もりが安いと思ったら足場が無しでやるというケースもあります。『外壁は梯子が届くし、この程度の勾配の屋根なら足場が無くても大丈夫』なんていう業者はやめた方が無難です。
2-1. 足場の役割
①梯子では塗り難かったり・塗れなかったりする部分が必ず出てきます。足場がある事で家の隅々までしっかりと塗装ができます(=塗り残しが無くなる)。
②いくら職人と言えども梯子や屋根を歩くと特に高圧洗浄後等は滑りやすいので落下の危険性があります。職人の安全を確保するのに重要です。
③足場にはメッシュのシートを張りますので、塗料や高圧洗浄が近隣へ飛散するのを抑止できます。
以上の様な役割があります。裏を返すと足場を組まない業者は隅々まで丁寧に塗装をする考えがなく、万一にも職人が転落してそこに将来住んでいくお客様の気持ちを考えておらず、また近隣への配慮もない業者と言えます。
因みに足場の費用に関しては『無料キャンペーンはウソ!外壁塗装時の足場代はいくらが相場?』をご参照ください。
※もし、工事期間中に台風などが来る予報があれば業者がシートをたたみに来ますが、もし来ないようでしたらすぐに連絡しシートをたたんでもらいましょう。風の影響でうるさいのと、最悪足場が外れて家を傷つける可能性があります。
3. 下地補修(コーキング処理)
塗装を行う前の工程として劣化の状況により現状の下地を補修してやる必要があります。多いのはひび割れの補修やコーキングの打ち直しです。コーキングの処理方法については『コーキングは増し打ちか打ち替えか?』をご参照ください。
3-1.ヒビ割れ処理
ヒビ(クラック)の処理を行わずにそのまま塗りの工程を行うと、ヒビが動くので時間の経過と共にヒビ表面の塗装が割れてくる可能性があります。細かなヒビ程度であれば微弾性フィラー等の肉厚のある下塗り材で処理して上塗り塗装を行う事ができますが、少し目立つようなヒビ割れであればヒビ部分を一旦カットして溝を作ります、その出来た溝にコーキング材を埋め処理を行います。
★大きなヒビ割れ工程:ヒビ割れをVカット⇒コーキング用プライマー⇒コーキングを充填⇒樹脂モルタルで成形⇒塗装
★軽微なヒビ割れ工程:微弾性フィラー⇒塗装
適切な処理を行うと少し手間がかかりますが、とても重要な処理となります。横着な業者はカットせずにヒビ割れ上からコーキング材を擦り込んだり、微弾性フィラーで処理しますが表面上に塗布するだけだとヒビの動きに対応できずに塗膜が割れてしまい易くなります。
下図左A:コーキング(青部分)の内赤の部分のみがヒビに対応する⇒ヒビ対応力低
下図右B:コーキング(青部分)全体でヒビに対応する⇒ヒビ対応力高
※もし、お家に大きな目立つヒビ割れがあり気になっている場合は業者にどの様に処理をするのか聞いておきましょう。
3-2. サイディングの目地処理(コーキング処理)
サイディングは目地にコーキングがあります。コーキングは耐用年数(7年前後)が塗料の耐用年数(5~15年)より低い場合が多い為、塗り替えを行う際は殆どの場合、旧コーキングを撤去し、充填し直す必要があります。
4. 付帯部の塗装
屋根・外壁の塗装が終わればほぼ塗装工程も終盤です。破風・雨どい・手すり・戸袋などの所謂付帯部と呼ばれる部分の塗装を言います。屋根・外壁と異なり正直言って塗り難い細かな作業となりますので、仕事が丁寧かどうかの判断が付きやすい部分でもあります。付帯部が終わると完了⇒足場の解体となってしまい手直しも難しくなりますので気になっている所があれば遠慮せず伝えましょう。
5.ポイント
以上がおおまかな塗装工程の流れとなります。きっちりとやればやはりある程度時間がかかります。『うちは人を多めにいれて5日で終わらせますよ』なんて言う業者は絶対に避けるべきです。確かに終わらせようと思えばいくらでも可能ですが、何かを削ればという犠牲が必要です。それは工程であったり、乾燥時間であったり、下地処理であったり全て塗装工事になくてはならないものです。やはり目安としては2週間前後が妥当な期間と言えます。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参考下さい。きっと役に立てる情報があるはず!?
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