外壁塗装の教科書!塗装仕様書とはどんな物?

ひょっとすると塗装は塗装職人の経験のみで施工をされていると思われている方もいるかもしれませんが、塗装にはちゃんと製品ごとに塗装仕様書という教科書があります。塗料の種類はおそらく数千種類あり、当然ながら各製品ごとに塗り方というのは決められております。各塗装店が全ての種類を使うわけではりませんが、少なくとも1塗装店で100種類程度の塗料は常時取扱いを行います。施工方法を間違えると塗料の本来の品質を出せませんので塗装仕様書というはとても大切です。

 

1. 塗装仕様書の見方

各塗料の塗り方を説明しているのが塗装仕様書というものですが、これは大抵塗料カタログの裏面などに書かれていますので塗装のご提案などを受ける際に施工業者が持っていますので簡単に見る事は可能です。また、ネットなどでも塗料名と仕様書で検索をする事も可能です(公開していないケースもある)。以下の仕様書をみると左端から工程・塗料名・塗り回数・使用料・塗り重ね乾燥時間・希釈剤・希釈率・塗装方法・膜厚とありますのでそれぞれご説明させて頂きます。

1-1. 工程

何の工程の場合にどの様な作業を行うかということです。下地調整・下塗り・上塗り(以下では3種類の上塗りが表記されそれぞれの製品の場合どのような塗装仕様になるかが示されています)・縁切りと上から順番に施工の工程順通りとなっています。

 

1-2. 塗料名

各工程で使用される塗料名となります。因みに多くの塗料メーカーで下塗りには〇〇シーラー、フッ素にはF、シリコンではSi、耐候性が高い事を示す場合はUVという表記が使われる事が多いです。

 

1-3. 塗り回数

塗装を行う回数となります。下塗りについては1~2回となっており注釈がついております。塗装仕様書の原本を見ると『ぬれ感・つや感がでるまでを目安にしてください。素地への吸い込み箇所がある場合はまし増し塗りをして下さい』とあります。つまり、素地の劣化が激しく塗料が吸い込む場合は2回塗装をして下さいという事です。

 

1-4. 使用量

実際に塗料を塗る量となります。kg/㎡/回とありますがこの意味は、1回の塗装で1㎡当りに何キロの塗料を塗れば良いかという事になります。下塗りのサーモアイシーラーでいうと0.14~0.28kg/㎡/回となり、劣化が激しい場合は2回塗りとなりますのでそれを2回繰り返すという事になります。

 

1-5. 塗り重ね乾燥時間(23℃)

塗った塗料の上に次工程の塗料をぬるまでの時間の間隔となります。例えば下塗りを塗ったあとに次に上塗りを塗る時には4時間以上空けて且つ5日以内に塗る事が必要ですという意味です。これにも注釈がついているので塗装仕様書に書いている事を表記すると『高温化では硬化反応が著しく早まる為、上塗りを3日以内に塗り重ねて下さい。塗り重ね間隔が空くと上塗りの密着が悪くなります。その場合は再度下塗りをするかペーパーをかけるなどしてください』とあります。塗り重ね乾燥時間は塗装仕様書に外気温が何度の時かが書かれており、この塗装仕様書では23℃となっています。つまり、それより高温となれば早く乾燥しやすくなりますし低温であれば乾燥が遅くなりますのでそこは実際に触ってみたりして造膜状態を確認して施工を行います。

 

1-6. 希釈剤

塗料を塗るときに何と混ぜ合わせて塗装をするかという事です。通常は水性塗料は水、油性塗料はシンナーとなります(油性塗料には弱溶剤塗料や強溶剤塗料などがあります。強溶剤などではシンナーではなく専用塗料を使用する事もあります)。因みに無希釈とは原液のまま使用するという意味です。

 

1-7. 希釈率

原液に対して何%まで希釈剤を混ぜて良いかという事です。通常はどの塗料も最大5~10%となっています。希釈をすると原液が少し滑らかになりますので塗装はしやすくなりますのでドンドン希釈するような方もいらっしゃいますが、当然ながらこれはNGです。

 

1-8. 塗装方法

どういった道具で塗装ができるのかを表記したものとなります。この塗装仕様書に明記してある塗料は、はけ・ウールローラー・エアレススプレーのいずれでも塗装を行う事ができるという意味となります。

 

1-9. 膜厚

この塗装仕様書では定められておりませんが、公共物件などでは塗膜の厚みも厳密に明記をする必要がある場合があります。当然ながら膜厚が薄いと耐久性が損なわれますのでしっかり標準塗膜厚を確保する事が大切です。大規模工場などで施工した場合などは施工後に膜厚検査などもあります。通常は下塗り塗料で数十μ(ミクロン)、上塗り塗料で100μ(ミクロン)前後、厚膜系の上塗りでは200~300μ(ミクロン)前後となります。

塗装仕様書

 

2. まとめ

塗装仕様書には塗装で注意すべき事が全て明記をされておりますので、diyで塗装をする場合なども非常に役に立ちます。また、各塗料メーカーは職人向けに全塗料の仕様書などを別に用意している場合もあり、多くの職人はそれを常に携帯して施工を行っております。たまに全ての塗料を経験値や感覚で同じように施工していしまう方も居ますが大間違いです。確かに各塗料施工は似ている部分もありますがメーカー側で仕様内容が改訂される事もありますし、少しでも異なると品質低下につながります。また新しい製品も毎年次々と出てきておりますので必ずチェックが必要です。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。

 

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