外壁塗装の正しい相場は70万円!計算方法もどうぞ

外壁塗装の相場はいくらと思うでしょうか?80万?100万?120万?おそらく60万円位~150万円位と結構幅があると思います。HPやチラシを見てみても殆どが『まずはお見積り』や『2,000円/㎡~』とか『コミコミ50万円(小さく〇坪の場合とか〇〇㎡の場合とか)』書かれており明確な金額がわからないケースだと思います。これは一重に【時価】という定義をしている業者が多いからともいえます。確かに、下地の劣化状態により価格が変わるのは事実ですがせいぜい前後10~20万円です。倍も価格が変われば既にワケが分かりません。そこで、今回は実際あなたのお家の外壁塗装はいくら位が相場なのかをわかるよう外壁塗装の計算方法と共に紹介します。

 

1.  外壁塗装の相場が曖昧で、見積もりはいつもピンキリ

外壁塗装の相場が不明確な最大の理由は、価格が隠されているからというのが最も大きい点です。実際、色々HPをみてもわかる様に殆ど多くの会社では施工の金額を掲載する事はありません。なぜでしょう?理由は2つしかありません。1つは施主さんが嫌がるから、もう1つは金額が施主さんにバレるから。ただ、前者に関して言うとイヤだという施主さんの金額は載せなければ良い話です。問題は後者ですがようするに『時価』で見積りをしていた場合は家の大きさがあまり変わらないにも関わらず大きく金額が違えば『なんでウチは金額が高かったのか!』となるからです。

確かに、お家の屋根・外壁がどれくらい傷んでいるか?なども家により金額は異なりますが何十万も異なる事はありません。ただ実際は大阪で外壁塗装の見積もりを取ると、1~2万円の見積もり価格の違いならまだしも、10~20万円(場合によっては50万円相当)違う事も多々あります。こうなると一体どうやってどの家を見て(違う家でも見たのか?)見積もりをしたのか?と考えるのも当たり前です。

以下では外壁塗装の相場の出し方を簡単な計算式を交えてご紹介させて頂きます。50万位上乗せをするようなぼったくり業者もいまだに多くありますので、どうぞ事前に自宅の相場をつかんでおく事をお勧めします。

 

2. 大阪での外壁塗装相場の計算方法

それでは早速、大阪での外壁塗装の相場を計算していきたいと思いますが、今回は大阪でごくごく一般的な大きさの2階建て30坪(延べ坪)の家を想定します。

※窓枠の違いや総2階建ての家ではない場合など、どうしても実測しなければきっちりした数字にはならない事だけは予め了承下さい。

 

延べ坪30坪=1階部分が15坪と仮定、㎡に直すと6427

■15坪x3.3㎡(1坪=3.3㎡)=約50㎡(床面積)

となりますので1辺が7mと仮定できます。2階建ての戸建の場合での外壁の高さは約6mですので、

■6mx7m=42㎡x4面=168㎡

㎡となりますが、外壁には開口部(窓など)がありますので開口部25%を抜いた約75%を掛けます。

■168㎡x75%=126㎡となります。

 

2-1.塗装費用合計

●126㎡(外壁)x2,300円(標準シリコン㎡あたり設計単価)=289,800円

●足場+養生:足場は外壁面積(開口部含む)x1.2x(足場+養生単価)(足場費用は全国的にみて大阪は安い方だと思います)

168㎡x1.2x(650円+150円)=161,280円

●洗浄:3万

●付帯部+補修:20万円

【合計相場金額】約70万円

 

おおよそ70万円となりました。もちろん実際上下はあります(特に価格を吊り上げようとする業者にはその高くなる理由を確認、把握しましょう)。

 

2-2. 外壁塗装の相場より安くなる理由

外壁塗装の相場と比べて安くなる場合も勿論あります。一つはシリコン塗料のグレードが低い場合。同じシリコン塗料と言えども実は金額はピンキリで2倍や3倍かわる事もあります。1つの同じ塗料メーカーで10商品以上のシリコン塗料のラインナップがある場合もあり、勿論そのシリコンの品質にも差があります。⇒水性塗料・アクリル塗料の他にどんな種類の塗料があるの?にて紹介しています。

 

同じシリコンでも品名によって2-3年の耐用年数は簡単にかわります。5万円安くなった代わりに耐用年数が2-3年短くなったとならないように、どのメーカーのどのシリコン塗料で塗装会社が見積もりをしているかチェックした方が良いです。それさえわかれば設計価格を調べることができますので定価がわかります。

例えば大阪であれば日本ペイントやSK化研のシリコン塗料が外壁塗装に使用されるケースが多いですが、SK化研のセラミシリコンは1800円/㎡に対して、日本ペイントの水性シリコンセラは2680円/㎡と平米1000円近く変わります。設計価格とはあくまで塗料メーカーが出している塗り作業の人件費と塗料(材料)費用を合計した定価となりますのでここから価格の値引きに応じてくれる塗装会社もあります。⇒逆に設計価格より高く見積もりしている会社は省く事(設計価格以上はありえない)

※設計価格については設計価格を知っていれば外壁塗装の相場がわかる

 

2-3. 外壁塗装の相場より高くなる理由

逆に外壁塗装の相場より高くなる場合は塗料のグレードがシリコンより高いもの(フッ素等)を使用している場合や下地処理が複雑な場合は外壁塗装の相場が高くなります。フッ素の塗料を使うとなると設計単価が4,000円程にもなりますので20万円程度は高くなります。

■126㎡x4,000円=504,000円(フッ素)-315,000円(シリコン)=差額189,000円

 

また、家の外壁・屋根の劣化が激しく補修費がかかる場合があります。これを怠ると膨れや・割れ・剥離などが発生する恐れがあります。特に激しい劣化や亀裂がある場合は、どのように補修を行うかも事前に各塗装会社さんにしっかりと費用と合わせて確認しましょう。

 

最後に、サイディングの外壁に多いですがコーキングなどが傷んでおりコーキングを全部打ち直すという事であれば、相当の長さがあるかと思います。戸建てであればおおよそ250m~300mはありますので、

■600円x250m=15万円程度は別途コーキング打ち直し費用がかかります。

 

3. 外壁塗装の見積もり詳細をチェックしよう

おおよその大阪での外壁塗装の相場は分かりましたでしょうか?30坪で平均標準シリコンで施工をしたとして大体70万円となります。相場を知った上で、ここからはさらに塗り替え見積もりについて一体何にいくらかかっているのかを確認していきましょう。普段あまり耳慣れない言葉も多いので実際見積もりをもらってもそれが一体何なのかわからず言われるがままとなってしまわないようお役立て下さい。

 

3-1. 足場仮設費用

塗り替え工事を行う際には当然ながら足場が287必要となります。よく町でも見かけると思いますが、家の周りをぐるっと覆っているアレです。足場費用は見積もりでは大体平米当たり○○円と表記されている場合が多く、稀に一式○○円となっている場合もあります。おおよそどこも相場は500円~700円/平米あたり程度に養生シート(足場の周りに覆っているグレー色のメッシュシート)が100円~200円/平米あたり程度となります。

 

 

因みに養生シートが無いと塗料を塗っている際に周辺に塗料が飛び散りますので必ず行います。足場費用と養生シート費用を合計して相場は600円~900円/平米程度です(地域差がありますので幅があります)。

 

注意したいのは、時々『足場代無料』とか『足場代半額』と謳っているものがありますが、もちろんその費用分は見積もりのどこかに紛れ込んでいます。残念ながら足場費用は通常戸建てを塗り替える場合は10万~15万円程度はかかりますので、無料という事はありえないです。

 

最後に足場の平米計算ですが、足場は外壁から少し離れた位置(外側)に設置するため実際に塗り替えを行う外壁の面積よりも大きくなります。おおよそですが塗り替えを行う面積の1.2~1.3倍程度の平米が計算面積となります。

 

つまり:外壁面積150㎡x1.2倍=約180㎡x約600~900円(足場+養生単価)=約11~17万円となります。

 

3-2. 高圧水洗浄費用

塗り替えを行う際に最も大切な作業の一つが高圧水洗浄です。10年も経つと相当のゴミ・ほこり・カビなどが外壁・屋根に付着しております。特に屋根については雨・ゴミが毎日相当当たっているため大変汚れております。例えば砂で汚れた傷口にカットバンを貼る人はいませんね?必ず傷口についている砂を落とします。理由は簡単です剥がれるからです。

 

塗り替えも当然同じで、ゴミなどが付着している面に塗装を行うのか、綺麗な面に塗装をするのかでは付着強度が大きく異なります。サイディングなどの外壁は軒がしっかりとあるお家であれば雨の汚れも付着しにくくそこまで汚れが堆積しておりませんが、屋根に関しては汚れが相当堆積していますので特に入念に時間をかけてしっかりと行う必要があります。

 

基本的にしっかりと水洗浄を行おうと思えば丸1日かかります。高圧水洗浄の相場はおおよそ150~200円/平米となります。極稀にではありますが、水洗浄を行わない塗装会社もありますのでご注意ください(問題外です)。高圧水洗浄が無くても塗り替えができるかどうか?と問われればできます。が、剥離する危険性が非常に高まる為、おススメは致しません。

 

3-3. 塗装工事

使用する塗料のグレードによって価格は大きく異なります。現在最もよく使用されている塗料はシリコン塗料となります。シリコンでも水性塗料と溶剤塗料がありますが、臭いの関係から水性塗料の方が多く使用されております。

 

少し簡単に塗料についてご説明しますと、塗料の種類はアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系に分かれます。フッ素が最も耐久性が高く耐久性と価格は通常比例します(耐久性高い=価格も高い)。アクリル系塗料は安価であるため耐久性も3-5年となり非常に短くなります。詳しくは塗料の耐久性について

 

因みに、よく『ペンキ』という言い方をしますが正しくはペンキは上記のどれにも当てはまりません。ペンキはアクリルやウレタンと言った樹脂を元にしていない塗料となり、耐久性はアクリル塗料よりも劣ります。ホームセンターなどで販売されている塗料は多くがペンキと呼ばれるもので、耐久性は1~3年程度のものが多いです。安価で塗りやすいというメリットがありますのでDIYには向いておりますが塗料の耐久性能は著しく劣ります(ペンキと塗料は別物)。

 

さて、本題の見積もり価格に戻りましょう。非常に多くの塗料の種類があるのでわかりにくいかと思います。よく、訪問販売会社などは特殊塗料を好んで使用します(もしくはオリジナル塗料)。理由は単価アップが図れる事とあまり市場に出回っておらず、一般ユーザーが価格を知りにくい為です。当然ながら相場とはかけ離れた高い金額となります。

 

一般的にシリコン塗料と特殊塗料とでは設計単価でいうと2倍程度価格が変わります。勿論これは所謂定価での算出となりますので実際はここからいくらかの値引きは発生すると考えてもらえれば結構です。いずれにしても複数社から相見積りをとる場合には同じ塗料での比較をすることを必ずして下さい。これだけ塗料によって価格が変わりますので、同条件の塗料で比較しなければ意味がありません。

 

3-4. 諸経費

塗り替えの見積もりをとると大体計上されていると思いますが『諸経費』というもの。これはその塗装会社の利益であったり、かかった経費(例:交通費・ゴミ処理費)などである場合が多いです。

 

3-5. 付帯部の塗装工事

屋根や外壁とは別に、付帯部(戸袋・門扉・樋・破風など)の塗装費用がかかります。これらの価格については、一式であったり1枚あたりであったりします。㎡あたりやm当たりとなります。戸建ての付帯部塗装としてはどうしても雨戸の枚数や樋の長さなどによって異なる為ズバリ○○円と言いたいところですが、おおよそ相場は15万円~20万円となります。

 

以上が塗り替えにかかる費用の中身となります。洗浄や足場、付帯はその家の作りにより平米、m、雨戸の枚数などが異なる為若干の上下はありますがおおよそ費用はわかります。ですので、複数のお見積りを塗装会社から取られた際には使用される塗料の種類と下地の補修方法において金額差が出る。と考えて頂ければと思います。

 

4. まとめ

あー、長い。意外と文章が長くなってしまいました。もっと上手に書ければよかったですね、すいません。外壁塗装の相場は不明確な部分が多々ありますが、塗料ごとに各塗料メーカーから『設計価格』という所謂定価(塗料代+人件費)が公表されております(詳しくは外壁塗装の設計価格(材工価格)とは)。ですので○○塗料(塗料メーカー)の○○という商品という説明を塗装会社から受ければ、設計単価はいくらか?がわかるのです。それに当てはめて計算すればある程度数字がつかめます。また、複数社で比べる事で必ず高いのか、安いのかはわかります。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。

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