- Home
- 大阪の塗装職人が教える!水性塗装の良いとこ・悪いとこ
大阪の塗装職人が教える!水性塗装の良いとこ・悪いとこ
- 2015/5/17
- 塗料(ペンキ)について
最近では大阪の殆どのお家が塗り替えの際には水性塗装が選ばれます。屋根塗装などについてはまだ油性塗装を選ばれる傾向が強いですが外壁塗装はほぼ100%水性塗装になっています。ほんの10年前は油性塗装も多く使用されていましたがやはり『臭いが強い』との事から敬遠されるケースが多くなり、また水性塗装の改良により耐久性も伸びたのが大きな理由かと思います。ただ、やはり水性塗装にもいくつかのメリット・デメリットがありますので幾つかご紹介させて頂きますので塗装の際にどちらを選ぶかご参考下さい。
1. 水性塗装の良いところ
水性塗装は当然ながら水がベースとなっています。一方で油性塗装はシンナーベースとなります。水ベースであるが故のメリット・デメリットを油性塗装と比べた形でご紹介をさせて頂きます。
1-1. 臭いが少ない
まずもっとも大きなメリットですが臭いが少ない所です。臭いが少ないと申し上げたのは水性塗装であっても物によっては少し臭いがするものもあるからです。勿論、油性塗装のように頭にくるようなキツイ臭いではありませんが、臭いに敏感な人であれば少し気になる程度の水性塗装はありますので、塗料メーカーに聞いてみるのが良いでしょう。臭いがキツイと近隣の方々に迷惑をかける事となってしまいます。特に大阪の住宅が密集したエリアなどでは臭いが直にとなりにいってしまいますので水性塗装をおススメしています。
因みに油性塗装には弱溶剤塗装と強溶剤塗装というものがあり、強溶剤塗装は臭いもかなりキツイ為、現在ではお家の塗り替えでは殆ど使われる事はなくなりました。屋根で油性塗装を使うことはまだまだ多いですが、使用されているのは殆どが弱溶剤塗装と言って比較的臭いが少ないものになっています。また、シンナーは揮発が速い為に施工を行うと2-3日もすると殆ど臭いはしない状態になります。
1-2. 価格が安い
油性と比べると水性は同じグレードで比べて少し安いです。塗料メーカーにもよりますがおおよそ1~2割程度は安くなります。また、希釈も水性塗装が水に対して油性塗装はシンナーを使用しますのでシンナー費用が掛かってきますので塗料費用としては油性の方が高くなります。
因みに塗料にはグレードや性能により価格が大きく異なります。安いものは1缶(通常16kg)で1万円程度のものから高いものは5万円以上するものもありますが、5万円を超えるようなものは油性塗料が多いです。
1-3. 施工がしやすい
これはどちらかというと業者向けの話しですが、油性塗装と比べると水性塗装の方が施工がしやすい為塗る手間だけを考えると水性塗装を好む業者も多いです。油性塗装は2液性のもの(A液とB液を計量して混ぜ合わせて使うもの)が多く手間がかかります。一方で水性塗装は基本的には1液性が多く水で希釈するだけで施工ができますので勝手が良いです。
2. 水性塗装の良くないところ
次に油性塗装と比べて水性塗装の良くないとろ、劣っているところについてご説明をさせて頂きます。
2-1. 耐久性が弱い
最近の水性塗装は以前と比べると格段に耐久性は向上しました。ただ、実際使用している立場からいうとやはり同じグレードであれば油性塗装の方がより耐久性が高いというのが実感です。これは恐らく殆どの塗装職人が抱いているところであると思います。同じグレードという事は、試験上同じ検査結果であったという事ですがそこには使う側からすると違いを感じます。だからこそ屋根にはまだまだ油性塗装を使う業者が多いと言えます(屋根は外壁よりも紫外線・雨水にさらされる為、劣化が早い)。屋根にも水性塗装をするならばやはりワンランク上の塗装をするべきだと個人的には考えております。
また、耐久性とは直接関係はありませんが『光沢』についてはほぼ間違いなく油性塗装の方が持続性が高いです。塗装をしたあとには新しい感じでお家に光沢がありますが、この光沢感が水性塗装は長続きしません。日本風の家屋であればその方が落ち着きがあって良いのですが、洋風であれば光沢があった方が見栄えは良いです。水性塗装が1-2年で光沢が落ちるのに対して油性塗装はその2~3倍というイメージです。他塗料の耐久性については『外壁塗装の耐用年数について』をご参照下さい。
2-2. 金属に弱い
水性塗装は水ベースですので基本的に金属部分には使用しません。一部水性塗装で金属部分にも使用可能な塗装もありますがやはりおススメではありません。実際、工場などは金属の屋根が多いですので油性塗装が多いです。上塗り塗料は水性を使用したとしても下塗り塗料(金属に直接塗る塗料)は油性塗料を使用するのが殆どです。
戸建ての屋根塗装においてもカラーベストなどは板金部分がありますので、屋根に水性塗装をするのであれば板金部分だけ油性塗装と2つの塗料を使い分ける必要があります。また、本来は水性塗装の場合は下塗りも上塗りもどちらも水性塗料、油性塗装も同じ上下ともに油性塗料という方がお互いの密着性も高い為、使い分けではなく板金のある屋根は油性塗装を一面塗る方が良いと言えます。
3. まとめ
現在は大阪の多くの塗装業者が少なくとも外壁塗装については水性塗装、屋根塗装については恐らくまだ若干油性塗装のほうが多いかと思います。臭いに敏感な方は勿論、屋根・外壁とも水性塗装がおススメですが屋根については少なくとも板金があるカラーベストや金属屋根などは油性塗装をお勧めします。臭いが気になる所ですが外壁はやはり人が通る高さになりますのでご近所にもご迷惑になる可能性がありますが、屋根については実際弊社では油性塗装の方が多いですが、大阪の住宅密集地域などでもクレームなどになった事はありません。是非、少しご参考にして頂ければ幸いです。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめています。
◆八尾市・羽曳野市・松原市・東大阪市・藤井寺市・柏原市・堺市、その他の大阪での外壁塗装なら是非すずらんペイントも他社様とお比べください。
HPをお気に入りに追加