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コロニアル屋根に塗装は要らない!?
- 2015/4/10
- 塗装工事・価格等について
屋根の種類で圧倒的に多いのがコロニアル屋根ですが塗装が必要かどうかについては施工業社によって分かれるところであります。勿論10年も経ったコロニアル屋根を見ればコケだらけで色はほぼなくなっていますのでそれだけ見れば必要に見えます。塗装会社は当然仕事ですからその様な現場を見れば塗った方が良いとアドバイスするのも当然かもしれません。こう言った場合はそれを作っているメーカーから見ていくのが中立で正しい意見が見えるものですのでその視点から見ていきます。
1. コロニアルメーカー視点での塗装の必要性
コロニアル屋根に大きなメーカーの1つにケイミュー株式会社(前クボタ松下電工外装株式会社)があります。こちらのコロニアル製品に関する塗装メンテナンスに対する記述を抜粋すると以下の様にあります。
・美観の維持、向上を図るには10年ごとを目安に再塗装を行って下さい。
・雨漏りは再塗装では直りません
・弊社スレート屋根材(コロニアル屋根)は表面の色が薄くなったり汚れが付いた場合でも屋根材としての基本性能は問題ありません。
以上の通りでコロニアルの塗装について美観上は必要だがそれによって雨漏りや耐久性を高めるなどの作用については記述がありません。つまりコロニアルの屋根材(少なくともコロニアル屋根の大手メーカーの商品)については、美観以外については必要がないというのが見解となっています。これについては屋根の仕組み及び役割を考える必要があります。
2. 屋根の役割
コロニアル屋根でも瓦でもそうですが屋根=お家の雨漏りを防ぐというイメージが強いですが、そうではありません。正しくはお家を雨から守っているのは屋根の下に敷設されている防水シートとよばれるまさにビニールシートのようなもので、その防水シートが雨の侵入を防いでいます。仮にこの防水シートが無ければ、いくら屋根があったとしてもちょっと強風をともなう雨が降ればすぐに家の中に水が入ってきます。
この防水シートを守っているのが屋根の役割と言えます。コロニアル屋根を覆っている塗装が劣化する事で水が屋根材にしみ込んで防水シートに到達するのであれば塗装しっかりとして防水性を高めてやることで水のしみ込みを防ぐことが有効かと思いますが、実際には水の侵入は瓦と瓦の隙間やヒビ割れからの侵入によるところが大きくしみ込んでくる水の量は殆どありません。
また、塗装をする事でコロニアル屋根にあたる紫外線や雨水から保護するので30年しか持たないコロニアル屋根を40年、50年とすることはひょっとすると可能かもしれませんが、たとえコロニアル屋根が50年持ったとしても屋根裏の木材や防水シートは湿気などにより傷みますので結局屋根全体を増改築する必要が高くなってしまいます。
3. まとめ
塗装にかかわる費用だけをいうと屋根だけを塗装すれば足場+屋根塗装費用で40~50万円かかります。外壁塗装をする時についでにという考えであれば屋根塗装代のみで20万~30万です。屋根の仕組みとコロニアル屋根メーカーの見解から考えると屋根塗装の役割としては美観のみとの考えるのが適切と言えます。あとは外壁の外観とのバランスを考えて施工する・しないを決めて頂ければよいかと思います(屋根の瓦の割れなどがないかだけは必ずチェックしましょう)。少なくとも、『塗装をしないと雨漏りする』や『塗装をしないと20年で葺き替えが必要』という言葉を鵜呑みにする必要は全くないと言えます。この他にも、外壁塗装をする前の知っておくべき塗料や塗装についてを色々まとめていますのでご参照ください。
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